【工程管理・システム監査】アローダイアグラムの基礎~システムの調査基準!

【工程管理・システム監査】アローダイアグラムの基礎~システムの調査基準!
ハテオ君

プロジェクトの工程管理やシステム調査について勉強しているが全く理解できない。分かりやすく学べるサイトないかな?

今回はこの悩みを解決していきます。

本日の記事テーマ

プロジェクトの工程管理~システム調査の基礎知識を徹底解説!

企業活動でプロジェクトを順調に進めていくには管理体制が重要になってきます。

プロジェクトの基礎知識がまだわからない方は「【プロジェクト管理】プロジェクトの基礎~マネジメント手法の種類!」をご覧ください。

今回は工程管理で使われる「アローダイアグラム」について詳しく解説していきます。

また、システムの調査についても記事後半で解説していきますので、是非参考にしてください。

本日の記事内容

  • プロジェクトの工程管理(アローダイアグラム)
  • システム監査(調査基準と内部統制)

記事の最後には、今回の内容に関しての確認問題も用意していますので、インプットとアウトプットとしても是非活用してみてください。

元中卒の私が誰でも理解できるように解説していきます。
それでは早速見ていきましょう!

黄島 成

プロジェクトの工程管理(アローダイアグラム)

プロジェクトの工程管理(アローダイアグラム)

プロジェクトには数多の作業工程が含まれ、これらを整理して進捗管理まで行うのは困難です。

そこで、方法論として作業設計から進捗管理を一挙に担える「アローダイアグラム」という図よく使われます。

それでは、工程管理で使われるアローダイアグラムについて詳しく見ていきましょう。

アローダイアグラムによる工程管理

プロジェクトは、たくさんの作業で構成されており、作業には同時に進められるものもあれば、先行作業が終わらないと開始できないものもあります。

アローダイアグラム(PERT図)は、プロジェクトの達成に必要な作業を矢線で、作業の結合点を○印で表した図であり、所要日数を示して日程計画を立てるのに効果的となっています。

例えば、次のアローダイアグラムで表されるプロジェクトで考えてみましょう。

アローダイアグラム図
  • 矢線上の記号は、作業名・数字は所要日数を示す。
  • ダミー作戦は、作業の順序関係だけを表す所要日数が0の作業を指す。

最早開始日(最早結合点時刻)

すべての先行作業が完了し、最も速く後続作業を開始できる時点を「最早開始日」と言います。

先行作業の最早開始日に作業日数を加えて求めることが可能です。

複数の先行作業が合流する結合点の最早開始日は、最も遅い作業に合わせるのがポイントですね。

最早開始日(最早結合点時刻)図
  • 結合点①の最早開始日:0日(先行作業なし)
  • 結合点②の最早開始日:0+3=3日
  • 結合点③の最早開始日:4日①→③=0+2=2日②→③=3+1=4日
  • 結合点④の最早開始日:3+4=7日
  • 結合点⑤の最早開始日:7日②→⑤=3+2=5日③→⑤=4+2=6日④→⑤=7+0(ダミー作業)=7日
  • 結合点⑥の最早開始日:9日④→⑥=7+1=8日⑤→⑥=7+2=9日

したがって、上記のプロジェクトは9日で完了します。

最遅開始日(最遅結合点時刻)

すべての後続作業の日程が遅れないように、遅くとも先行作業が完了していなくてはならない時点を最遅開始日と言います。

後続の作業の最遅開始日から作業日数を引いて求める事が可能です。

複数の後続作業から合流する結合点の最遅開始日は、最も早い作業にあわせるのがポイントですね。

例えば、試験勉強で考えると、

最後の章の学習に絶対に3日はかかるとした場合、遅くとも試験の3日前には前の章の勉強は完了していなければ試験に間に合わないですよね。

このようなイメージと同じです。

最遅開始日(最遅結合点時刻)図
  • 結合点⑥の最遅開始日:9日(全体の作業が完了する日)
  • 結合点⑤の最遅開始日:9-2=7日
  • 結合点④の最遅開始日:7日⑤→④=7-0(ダミー作業)=7日⑥→④=9-1=8日
  • 結合点③の最遅開始日:7-2=5日
  • 結合点②の最遅開始日:3日⑤→②=7-2=5日④→②=7-4=3日③→②=5-1=4日
  • 結合点①の最遅開始日:0日③→①=5-2=3日②→①=3-3=0日

クリティカルパス

最早開始日と最遅開始日が等しい結合点を結んだ経路をクリティカルパスと言います。最長の経路になっています。

クリティカルパスには余裕のない経路という意味があり、クリティカルパス上の作業が遅れると、プロジェクト全体の遅れに繋がります。

このプロジェクトのクリティカルパスは、①→②→④→⑤→⑥となります。

クラッシングとファストトラッキング

プロジェクトにおいて、納期が前倒しになったり、予定のスケジュールから遅延したりする事態はよくあります。

このようなときに、コストを上積みしてメンバの時間外勤務を増やしたり、業務内容に精通したメンバを新たに増員したりするクラッシングが行われます。

また、別の方法として、前工程が完了する前に後工程を開始するファストトラッキングがあります。

システム監査(調査基準と内部統制)

システム監査(調査基準と内部統制)

システム監査とは、監査対象から独立した立場で行う情報システムの監査です。

システム監査には、

  • 企業内の監査部門が行う内部監査
  • 第三者機関に依頼して行う外部監査

の2種類があります。

いずれにせよシステム監査では、第三者の目で客観的にチェックします。

システム監査基準

経済産業省が公表したシステム監査基準は「システム監査業務の品質を確保し、有効かつ効率的に監査を実施すること」を目的とした監査人の行為規範をまとめたものです。

ここでは、

「システム監査人は、監査対象から独立かつ専門的な立場から情報システムのコントロールを整備・運用に対する保証人または助言を行う」

と定義されています。IT ガバナンス(後述)の実現に寄与することが目的です。

また、監査証拠と調査調書というものもがあり、

  • 監査証拠
    システム監査人が監査手続きを実施して収集した資料、またはシステム監査人の判断に基づいて評価された資料のこと
  • 監査調書
    監査人が行った監査業務の実施記録で、監査意見表明の根拠となる監査証拠やその他関連資料をまとめたもののことを言います。

システム監査の手順と、各人の役割は次の通りです。

システム調査の手順図
システム調査の手順図②

内部統制

内部統制は、企業自らが業務を適正に遂行していくために、経営者の責任で体制を構築して運用する仕組みです。

そのためには、基準やルール、手続き、チェック体制などの確立が必要になります。

例えば、実際に作業を行う人とそれを承認する人のように役割分担や権限を明確にすることが挙げられます。これは「職務分掌」と呼ばれています。

内部統制の仕組みを作成して運用したとしても、経営層が暴走したり不正を働いたりするようでは困りますよね。そのため、株主や監査役により企業経営そのものを監督・監視する仕組みがあります。

この監督・監視する仕組み「コーポレートガバナンス」と呼ぶ。

内部統制も、コーポレートガバナンスに含めて考える場合がありますね。

また、ITガバナンスというものもあり経済産業省では、

「企業が競争優位性を構築するために、IT戦略の策定・実行をガイドし、あるべき方向へ導く組織能力」

と定義されています。つまり、ITを適切に活用するための能力ということですね。

今回のまとめ&確認問題

今回のまとめ&確認問題

工程管理・システム監査については上記内容で以上となります。

それではまず今回の内容をまとめていきましょう。

まとめ

  • アローダイアグラムは、所要日数を示し日程計画を立てるための工程管理で使われる図
  • 「最早開始日・最遅開始日・クリティカルパス・クラッシング」といった指標を活用する
  • システム監査とは、第三者の目で客観的に行う情報システムの監査
  • 株主や監査役により企業経営を監督・監視する仕組みを「コーポレートガバナンス」と呼ぶ

今回の確認問題「アウトプット用」

確認問題

システム確認問題-⑧

「次へ」で問題スタート!

①解説

【問題①】

図のアローダイアグラムで表されるプロジェクトは、完了までに最短で何日を要するか。

:105  不正解×
:115  不正解×
:120 正解○
:125 不正解×

【解説】

結合点を矢印で結ぶ作業の流れの全てを列挙すると、

  • A→B→E→H
  • A→B→(上のダミー)→F→H
  • A→B→(上のダミー)→(下のダミー)→G→H
  • A→C→F→H
  • A→C→(下のダミー)→G→H
  • A→D→G→H

の6つとなります。これらがクリティカルパスの候補となるので、それぞれの所要日数を考えていきましょう。
※ダミー作業は作業日数0日の作業として捉えます。

[A→B→E→H]
30+5+40+30=105日
[A→B→(上のダミー)→F→H]
30+5+0+25+30=90日
[A→B→(上のダミー)→(下のダミー)→G→H]
30+5+0+0+30+30=95日
[A→C→F→H]
30+30+25+30=115日
[A→C→(下のダミー)→G→H]
30+30+0+30+30=120日
[A→D→G→H]

0+20+30+30=110日上記の6つの中で[A→C→(下のダミー)→G→H]の120日が、プロジェクトにとっての最短所要日数であり、この工程の流れがクリティカルパスになります。

つまり答えは「」となります。

②解説

【問題①】

図は作業 A~E で構成されるプロジェクトのアローダイアグラムである。全ての作業を 1 人で実施する予定だったが、2 日目から 6 日目までの 5 日間は、別の 1人が手伝うことになった。手伝いがない場合と比較し、開始から終了までの日数は最大で何日短くなるか。ここで、一つの作業を 2 人で同時には行えないが、他者から引き継ぐことはできる。また、引継ぎによる作業日数の増加はないものとする。

53.gif/image-size:505×156

:3 正解○
:4 不正解×
:5 不正解×
:6 不正解×

【解説】

全ての作業を1人で行う場合はA~Eまでの作業すべてを1人で実施するため、完了までには、

3+1+1+3+4=12

12日の期間が必要になります。

開始から2~6日目を手伝いの1人を含めた2人で行う場合、「作業Aの完了待ち」および「作業Cの完了待ち」があり手伝いの人員に待ち日数が生じますが、次の表の流れで行うことで9日で完了できることになります。

作業員手伝い
1日目作業A-(作業A,B開始可能)
2日目作業A作業B
3日目作業A待ち
4日目作業C待ち(作業C開始可能)
5日目作業D作業E(作業D,E開始可能)
6日目作業D作業E
7日目作業D-
8日目作業E-
9日目作業E-

そのため、短縮できる期間は「3日」となります。

③解説

【問題①】

企業経営の透明性を確保するために、企業は誰のために経営を行っているか、トップマネジメントの構造はどうなっているか、組織内部に自浄能力をもっているかなどの視点で、企業活動を監督・監視する仕組みはどれか。

:コアコンピタンス 不正解×
:コーポレートアイデンティティ 不正解×
:コーポレートガバナンス 正解○
:ステークホルダアナリシス 不正解×

【解説】

経営層が暴走したり不正を働いたりするようでは困りますよね。そのため、株主や監査役により企業経営そのものを監督・監視する仕組みがあります。

この監督・監視する仕組み「コーポレートガバナンス」と呼ぶ。

コーポレートガバナンスの目的は主に以下2つ。

  • 企業の収益力の強化
  • 企業の不祥事を防ぐ

つまり企業活動を監督・監視する仕組みは「」となる。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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それではまたお会いしましょう。

黄島 成

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