【システム企画】情報システム戦略と計画の立案~要件定義と調達!

【システム企画】情報システム戦略と計画の立案~要件定義と調達!
ハテオ君

システム企画の基礎知識を勉強しているけど全く理解できないなくてつらたん…。

今回はこの悩みを解決します!

本日の記事テーマ

システム企画について理解したい方が知っておくべき基礎知識を徹底解説!

ITサービスを社会へ提供する為にはシステムが必要不可欠です。なにをやるのか?どこでやるのか?により必要なシステムも変わってきます。

このようにサービスを提供する前にはまずシステム企画を行わないといけません。

今回はこのシステム企画について深堀して解説していきたいと思いますので理解に苦しんでいる方は是非参考にしてください。

本日の記事内容

  • システム企画の基礎知識
  • 要件定義と調達

記事の最後には、今回の内容に関しての確認問題も用意していますので、インプットとアウトプットとしても是非活用してみてください。

元中卒の自分が、誰でも理解できるように開設していきます。

それでは早速見ていきましょう。

黄島 成

システム企画の基礎知識

システム企画の基礎知識

システム企画とは、事業やサービスを実行するにあたってのどのようなシステムが必要なのか、計画し導入までを行う仕事です。

このシステム企画は、IT資格でも問われる事が多いので知っておくべき以下3つの基礎知識から解説していきます。

  • 情報システム戦略とROI
  • ソフトウェアライフサイクル
  • システム化構想とシステム化計画の立案

それでは順番に見ていきましょう。

情報システム戦略とROI

情報システム戦略とは、企業の経営先着を実現するために、効果的な情報システムを構築していくことです。

具体的には、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)が中心となり、情報システム戦略の立案から実行までを行います。

CIOとは、経営戦略に沿った情報戦略や、IT投資計画に関する責任を持つ役職である最高情報責任者のことです。

経済産業省のシステム管理基準では、

「情報戦略を立案し、効果的な情報システム投資とリスク低減のコントロールを適切に整備・運用するための規範」

と定められています。

情報戦略立案では、まず全体最適化計画を策定します。情報システム全体の最適化目標を経営戦略に基づいて設定し、情報システムのあるべき姿を明確にする。

次に、全体最適化計画に基づき、開発計画などを策定する。開発計画では、対象業務や費用、スケジュール、投資効果などを明確にしていきます。

費用対効果の指標として使われるのが、ROI(Return on Investment:投資利益率)です。

ROIの公式

利益÷投資額×100%

新規事業の企画の時にはこのROIで考えていきます。また、情報システムの開発計画を立てる際にも、費用対効果が重要な要素となります。

このROIの公式は必ず覚えておきましょう!

ソフトウェアライフサイクル(Software Life Cycle Process)

ソフトウェア開発では、同じ用語を使っていながら、企業によってその解釈に微妙なズレが生じ、そのズレがプロジェクトに大きな影響を与えてしまうことがあります。

そんな問題を解決するが、ソフトウェアライフサイクルです。

ソフトウェアライフサイクルでは、ソフトウェア開発作業全般にわたって「共通に物差し」を使うことによって、作業範囲・作業内容を明確にし、取得者と供給者の取引内容を明確にしました。

別名「共通フレーム・SLCP-JFC」とも呼ばれている。

主なシステム開発作業としては以下の5つが代表的です。

  • 企画プロセス
  • 要件定義プロセス
  • システム開発プロセス
  • ソフトウェア実装プロセス
  • 保守プロセス
ソフトウェアライフサイクルのシステム開発作業図

また、開発が終了したシステムの運用作業として、「運用プロセス・サービスマネジメントプロセス」などもあります。

システム化構想とシステム化計画の立案

システム化構想の立案は、ソフトウェアライフサイクルの企画プロセスで行います。

具体的には、経営上のニーズの実現や問題点の解決のために、経営状況をふまえて将来的に必要となる最上位の業務機能と組織を表した業務の全体像を作成します。

例えば、家を建てようとするときには、「家族が増えるので広い家が必要」などのニーズに基づいていますが、それと同じです。

さらに、システム化構想を具現化するためのシステム化計画を立てます。

システム化計画では、経営事業の目的、目標を達成するために必要なシステム化の方針やシステムを実現するための実施計画を策定します。

具体的には、「全体開発スケジュール・開発体制・概算コスト・費用対効果・リスク分析」などを行い、システム化の全体像を明らかにし、情報システムの有効性や投資効果を明確にします。

例えば、家を建てるときの初期段階で、

「スケジュールは?」「どれくらいの資金を費やすの?」「多額の資金を費やして家を建てる価値があるの?」

と考えるイメージと同じですね。

要件定義と調達

要件定義と調達

システム計画が終われば、次に計画の剃った作業及び調達計画書の作成などを行っていきます。

その時に行われるのが以下2つです。

  • 要件定義
  • 調達

順番に詳しく見ていきましょう。

要件定義

要件定義は、ソフトウェアライフサイクルの要件定義プロセスで行います。

具体的には、新たに構築する業務、システムの使用、およびシステム化の範囲と機能を明確にし、それらをシステム取得者側の利害関係者間で合意します。

要件定義には以下3種類の要件定義があります。

  • 業務要件定義
    業務上実現すべき要件
  • 機能要件定義
    業務用件を実現するために必要な情報システムの機能を明らかにする
  • 非機能要件定義
    パフォーマンスや信頼性、移行要件

例えば、家を建てることが現実になってくると、

「どのような家を建てるの?」「どこまで機能を持たせるの?」

というように考えるイメージと同じです。

調達

システム化が決まると、開発を担当するベンダ企業を選定し、契約することになります。

例えば、家を建てることが決まると、複数の業者から見積をとり「どの業者に頼むのか?」と考えるイメージと同じですね。

ベンダ企業との契約締結までの流れは、次の図の通りです。

ベンダ企業との契約締結までの流れ図

このようにさまざまな情報の書類をやり取りを行います。

情報提供依頼(RFI:Request For Information)

ユーザ要件を実現するために、現在の状況において利用可能な「技術・製品、導入実績」など実現手段に関する情報提供をベンダ企業に依頼する文書。

提案依頼書(RFP:Request For Proposal)

発注元が情報システムやITサービスなどを調達する際、発注先となるベンダ企業に具体的なシステムの提案を要求したもの。

なお、発注先を適切に判断するためには、各社からの提案書が揃う前に、提案の評価基準や選定の手順を決めておく必要があります。

CSR(Corporate Social Responsibility)

企業が本来の営利活動とは別に、社会の一員として社会的責任を果たすこと。

省エネや資源の有効活用など環境への配慮を行っている情報通信機器を選定するグリーンITもその1つです。

国の機関は、グリーン購入法によりグリーンITを実践している商品・サービスを選ぶこと(グリーン調達)を義務付けられています。

今回のまとめ&確認問題

今回のまとめ&確認問題

システム企画については上記内容で以上となります。

それではまず今回の内容をまとめていきましょう。

まとめ

  • システム戦略では、CIOが中心となり情報システムを構築している
  • ソフトウェアライフサイクルでは、共通のフレームに沿って作業内容、取得者、供給者を明確にする
  • システム化構想の立案では、業務機能と組織を表した業務の全体像を作成
  • システム化計画では、情報システムの有効性や投資効果の全体像を明確にする
  • 要件定義では、構築する業務、システムの使用、システム化の範囲と機能を明確にし、システム取得者側の利害関係者間で合意
  • 調達では、発注元とベンタ企業を選定し、契約する

今回の確認問題【アウトプット用

確認問題

システム確認問題⑤

「次へ」で問題スタート!

①解説

【問題①】

CIO が果たすべき主要な役割はどれか。

:情報化戦略を立案するに当たって、経営戦略を支援するために、企業全体の情報資源への投資効果を最適化するプランを策定する。
正解○
:情報システム開発・運用に関する状況を把握して、全社情報システムが最適に機能するように具体的に改善点を指示する
不正解×
:情報システムが企業活動に対して健全に機能しているかどうかを監査することによって、情報システム部門にアドバイスを与える
不正解×
:全社情報システムの最適な運営が行えるように、情報システムに関する問合せやトラブルに関する情報システム部門から報告を受け、担当部門に具体的指示を与える。
不正解×

【解説】

システム戦略の立案から実行までは、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)が中心となり行います。

CIOとは、経営戦略に沿った情報戦略や、IT投資計画に関する責任を持つ役職である最高情報責任者のことです。

経済産業省のシステム管理基準では、

情報戦略を立案し、効果的な情報システム投資とリスク低減のコントロールを適切に整備・運用するための規範

と定められています。

つまり答えは「」となる。

②解説

【問題②】

非機能要件の定義で行う作業はどれか。

ア:業務を構成する機能間の情報(データ)の流れを明確にする。
不正解×
イ:システム開発で用いるプログラム言語に合わせた開発基準、標準を作成する。
正解○
ウ:システム機能として実現する範囲を定義する。
不正解×
エ:他システムとの情報授受などのインタフェースを明確にする。
不正解×

【解説】

要件定義の種類

  • 業務要件定義
    業務上実現すべき要件
  • 機能要件定義
    業務用件を実現するために必要な情報システムの機能を明らかにする
  • 非機能要件定義
    パフォーマンスや信頼性、移行要件

非機能要件は、業務要件を実現するために必要なシステムの機能要件以外の要件のことで制約条件や品質要求がこれに該当します

つまり答えは「」となる。

③解説

【問題③】

システム化計画の立案において実施すべき事項はどれか。

:画面や帳票などのインタフェースを決定し、設計書に記載するために、要件定義書を基に作業する。
不正解× システム開発プロセスやソフトウェア実装プロセスで実施する事項
:システム構築の組織体制を策定するとき、業務部門、情報システム部門の役割分担を明確にし、費用の検討においては開発、運用及び保守の費用の算出基礎を明確にしておく。
正解○
:システムの起動、終了、監視、ファイルメンテナンスなどを計画的に行い、 業務が円滑に遂行していることを確認する。
不正解× 運用プロセスで実施する事項
:システムを業務及び環境に適合するように維持管理を行い、修正依頼が発生した場合は、その内容を分析し、影響を明らかにする。
不正解× 保守プロセスで実施する事項

【解説】

システム化計画では、経営事業の目的、目標を達成するために必要なシステム化の方針やシステムを実現するための実施計画を策定します。

具体的には、「全体開発スケジュール・開発体制・概算コスト・費用対効果・リスク分析」などを行い、システム化の全体像を明らかにし、情報システムの有効性や投資効果を明確にします。

システム化計画の立案は、企画プロセスを構成するプロセスの1つです。企画プロセスとは、システムの新規取得や現行システムの改良を検討する際に最初に行われるプロセスになります。

つまり答えは「」となる。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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また、質問や問い合わせに関しては、コメント欄かお問い合わせフォームを活用ください。

それではまたお会いしましょう。

黄島 成

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